掛川城御殿(前編)

 

 

   

   現存する御殿は、1854年の大地震でそれまでの御殿が倒壊したため、時の城主太田資功すけかつによって、1855年から1861にかけて再建されました。御殿は、儀式・公式対面などの藩の公的式典の場、藩主の公邸、藩内の政務をつかさどる役所という3つの機能を合わせもった施設です。掛川城御殿は、二の丸に建てられた江戸時代後期の建物で、現存する城郭御殿としては、京都二条城など全国でも数ヵ所しかない貴重な建築物です。
十露盤(そろばん)堀は 本丸を囲む重要な堀。十露盤堀という名称の由来は不明であるが、水が溜まった部分がそろばんの箱のように見えることが、その由来と考えられる。
 

 

撮影:2016/3/21