三井寺(みいでら)

 

 

   

 三井寺は、正式には「長等山園城寺(おんじょうじ)」といい、平安時代、第五代天台座主・智証大師円珍和尚の卓越した個性によって天台別院として中興され、以来一千百余年にわたってその教法を今日に伝えてきました。琵琶湖を望む滋賀県大津市にある天台寺門宗の総本山で、三井寺の名称は、天智・天武・持統の三天皇が産湯に用いられたという湧水(三井の霊泉)があり、「御井の寺」と呼ばれていたことに由来します。三十五万坪に及ぶ広大な境内には、国宝、重要文化財の堂塔伽藍が建ち並び、古来より近江を代表する景勝の地として、また桜の名所として親しまれています。
 

 

撮影:2002/11/9