作成日:2006年6月16日

     2007/08/24

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[洲崎大神]
権現山を背負って神域らしく深い木立に囲まれている。州崎大神は1191年(建久2年)、源頼朝による創建という。1180年(治承4年)の石橋山の合戦で敗れた源頼朝が安房(現在の千葉県)に渡って安房神社に再起を祈願、安房神社の祭神をこの地に勧請したもとだと社伝にあるらしい。祭神は天太玉命と天比理刀売命で、江戸期には牛頭天王を合祀、古くから近隣の住民や宿場の信仰を集めている。社殿は関東大震災や戦災などで何度か焼失し、現在のものは1956年(昭和31年)の再建という。例祭は六月上旬で、「お浜下り」という神事が執り行われる。「お浜下り」は分霊の神輿を浜に担ぎ入れ、船上の安房神社本霊と見合うものだということだが、昭和5年からは神輿を海に入れることはなくなったという。そもそも現在では神社から海岸へは距離もあり、伝統通りに執り行うのも難しいのだろう。この例祭は「提灯祭り」の異名もあり、数多くの提灯が掲げられ、トラクターに曳かれた大提灯などが登場して賑わうのだという。