平等院(びょうどういん)

 

 

 

  『源氏物語』の「宇治十帖」の舞台であり、平安時代初期から貴族の別荘が営まれていた。現在の平等院の地は、9世紀末頃、光源氏のモデルともいわれる左大臣で嵯峨源氏の源融が営んだ別荘だったものが宇多天皇に渡り、天皇の孫である源重信を経て998年、摂政藤原道長の別荘「宇治殿」となったものである。道長は1027年に没し、その子の関白・藤原頼通は1052年、宇治殿を寺院に改めた。
これが平等院の始まりであり、創建時の本堂は、鳳凰堂の北方、宇治川の岸辺近くにあり大日如来を本尊としていたが、1053年には、西方極楽浄土をこの世に出現させたような阿弥陀堂(現・鳳凰堂)が建立された。
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