上高地(かみこうち)大正池・河童橋

 

 

   

  鏡面のような美しい水面に、雄大な穂高の姿を映す大正池は、1915に突然あらわれた池で、焼岳が大噴火をおこし、その際に噴出した多量の泥流により梓川がせき止められてできました。上高地といえば河童橋、上高地の中心にあってシンボル的存在ともいえる河童橋は、上高地バスターミナルから徒歩5分の場所にあります。その橋上から望む穂高連峰や焼岳、梓川の水面、緑に萌えるケショウヤナギの風景は、訪れる人の心をとらえてやみません。
1927年、作家・芥川龍之介もまた小説『河童』に河童橋を登場させています。その数年前に氏は北アルプスを登山し上高地に遊んで、時を数年経てなお氏の心に訴えるなにかを、河童橋は持っていたに違いありません。
 

 

撮影:2004/09/30