富士山(ふじさん)奥庭自然公園

 

 

   

  富士山は標高は高いが、日本の他の高山に比較すると高山植物などの植生少ない、これは富士山が最終氷期が終了した後に山頂から大規模な噴火が繰り返したために山の生態系が破壊され、また独立峰であるため、他の山系からの植物の進入も遅れたためである。宝永山周辺ではいくらか高山植物が見ら、山の上部ではタデ科オンタデ属のオンタデ(御蓼)、山腹ではキク科アザミ属のフジアザミ(富士薊)が自生している。中部山岳地帯の高山の森林限界の上にはハイマツ帯が広がっているのが通例であるが、富士山にはハイマツ帯は欠如し、その代替にカラマツ林が広がっている。

 

 

撮影:2007/8/4