石山寺(いしやまでら)

 

 

   

 滋賀県大津市にある、枕草子や更級日記など数々の古典文学にその名が登場する、西国三十三所観音霊場の第十三番札所である真言宗寺院で、近江八景のひとつである「石山の秋月」で知られるお寺さんで、紅葉の名所としても名高い。聖武天皇の勅願にて、747年に東大寺の初代別当である良弁僧正を開山として開かれたお寺で、良弁僧正が安置した如意輪観音像を、奈良の都に移そうとしたが、巨大な岩の上に安置したこの像が動かなかったことから、像のある岩の上に寺院を構えたのが石山寺の起こりで、4円切手のデザインともなった国宝の多宝塔や、日本の地質百選であり国の天然記念物でもある。
 

 

撮影:2002/11/10